【RAW現像講座】Lightroomの明瞭度って何を調整しているの?比較画像あり

最近写真を撮りに行く時間がとれない@miyamoriKO_BO_です。 写真を撮りに行けないけど、このサイトを見てくれる方が少しでもカメラで写真を撮ることが楽しくなるように色々な情報を発信しています。

みなさん、LightroomやPhotoshopを利用しているときに、現像作業で必ず明瞭度の調整スライダーを目にしていると思います。

あれってポートレートだと下げればいい感じにぼかしてくれるし、風景写真とかだと上げると写真全体がくっきりしていい感じになりますよね。

でもいい感じになるってだけで、効果についても何となくでしか理解できていない方が多いんじゃないでしょうか。
そんな明瞭度について、理解を深めてみましょう。

明瞭度とは中間のコントラスト

「明瞭度」とは

明瞭度とは、コントラストの種類の一つです。従来のコントラストが写真全体に掛かるのに対して、明瞭度は、隣接するピクセルの情報を解析しながら部分的にコントラストを調整できます。そのため、弱い輪郭やその周辺を鮮明に、または逆に柔らかく再現することができます。

引用元:https://silkypix.isl.co.jp/how-to/method/clarity/

 

はい、もう見出しに答えを乗っけちゃいました。

一言で表すと、“明瞭度=中間のコントラスト”です。これはLightroomを開発しているAdobe社を含めて、各ソフト会社さんがそう言っています。

……それだけで的確に機能を理解できれば苦労しないんスよ。って声が聞こえてきそうですね(汗)
もちろん自分自身も最初は“???”ってなりましたから、その気持ちはわかります。

明瞭度とコントラストの違いは?

明瞭度とコントラストのプラス方向の変化

実際に比較してみましょう。まずは左がデフォルトの画像、右が明瞭度を+50にした画像です。

次に左はデフォルトのまま、右がコントラストを+50にした画像です。

この段階で、違いがはっきりと判りますね。明瞭度を上げた方は指の影や黒い洋服のなだらかなトーンの違いにはあまり作用せずに、全体的に線が太くなったような印象を受けます。

比較したコントラストを上げた方は、+50にした時点で洋服などもかなり暗くなり、背景の人物たちも暗く分かりにくくなりました。

今回は作用を確認するため、振り切った+100の設定も行ってみましょう。
まずは明瞭度+100

続いてコントラスト+100

両者ともノイズが強くて見れた設定ではありませんが、明瞭度のみを上げた方は背景やシンセサイザーの色味などはある程度保ったまま輪郭を強調できています。逆にコントラストを上げた方は白とびと黒潰れが激しいですね。

明瞭度とコントラストのマイナス方向の変化

今度はポートレートなどで活躍する、マイナス方向の変化も見てみましょう。

左がデフォルトで、右が明瞭度-50

続いてコントラスト-50

明瞭度を下げた方は輪郭部分に作用しているため、境界線が曖昧で淡いイメージになりました。
コントラストを下げた場合だと、境界線が曖昧になるというよりも全体的に色味が薄い状態になり、つまらない写真になってしまいましたね。

一応-100設定もそれぞれやります。まずは明瞭度-100

続いてコントラスト-100

ここまでするとコントラストを下げた方も輪郭が曖昧な雰囲気になりました。しかしここでもやはり明瞭度のみを調節した方がある程度のディテールを保っていますね。

ここまで読んでいただけた方には次の疑問が生まれるんじゃないでしょうか?
輪郭を強調するって、シャープネスとどう違うの?って。

明瞭度とシャープネスの違い

明瞭度とコントラストの違いは説明しましたが、その説明だと作用がシャープネスのそれに近い印象を受けた方も多いと思います。

簡単に言うと、シャープネスは線そのものに作用します。線の太さをふとくしたり、線を細くしたり…コントラストの調整はされないため、色味に作用しません。

とは言ったものの、輪郭の調整には関与していますので、文章だけでは違いが判りませんよね。

シャープネスには明瞭度などとは違い、編集ソフト上で細かな設定をできることが多く、簡単な数値のみでは調整できない仕様になっているので、単純に同等の変化をさせることはできませんが、シャープネスを明瞭度+50程度に調整してみた比較画像を見てみましょう。

左が明瞭度+50で右がシャープネスを上げた画像です。

どうでしょう?明瞭度はコントラストによって調整されていることがわかるでしょうか?

シンセサイザーのボタンの立体感や木の部分の質感など、明瞭度を変化させた方がはっきりと出てきています。逆にシャープネスを上げた方は、肌の細かなしわが見て取れるようになっていますね。

それに何といっても背景のボケが出ている部分にはシャープネスは全く作用してません。これが線そのものに作用しているということです。

やっぱりそれぞれの項目は違う効き方をしているということです。

みなさんどうでしたか?参考になりましたか?
やり過ぎも良くありませんが、それぞれの違いをうまく活用してRAW現像のスキルを高めてください!

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