カメラマンには筋力が必要な3つの理由

SNSが流行しているおかげでハードウエアとして一眼レフやミラーレスなどのデジタル一眼が一定の支持を得ていますね。それに"写ルンです"を筆頭にフィルムカメラも10代や20代を中心に流行しています。

まぁ写ルンですは別として、本気でカメラを趣味にして絶景を撮影したい人、友人の結婚式なども撮影したい!とか週末カメラマンで働きたい!みたいに趣味の延長で写真撮影を趣味兼仕事にしたい人などは、カメラマンには筋力が必要になってくることを理解する必要があります。

確かに大きいレンズもあるけど、そんなに声を大にして言うことかなー?

そう思ったそこのあなた!本格的に取り組めば取り組むほど一眼カメラによる写真撮影は体力や筋力との勝負になってくることを実感していくと思います。

なぜそのように体力や筋力が必要になるのでしょうか。詳しく解説します。

①カメラは性能と比例して重量も増す

全ての製品がそうとは限りませんが、カメラ本体やレンズは性能が良いものが比例して重量も重くなる傾向にあります。
始めたころは小型ズームレンズなどで満足していたかもしれませんが、SNSで違うカメラやレンズで撮影されている写真を見て、写りが全然違う…カメラを変えれば自分にも同じような写真が撮れるかな?などと機材欲が増してくるのが人間です(笑)

センサーサイズによる重量の違い

まずカメラ自体の大きさはセンサーサイズに左右されやすいのはご存知でしょうか。ここで「センサーサイズってよく分からないんですよね。」と思ったあなた!下の画像をご覧ください。

この画像のようにセンサーの大きさが数多くありますが、一般的にはレンズ交換型のカメラで多くの方が利用しているのはフォーサーズ(マイクロフォーサーズ)からフルサイズがほとんどだと思います。

たかだか数cmの差ですが、そのセンサーを処理するための機械構造や一眼レフの場合はミラーなども含まれているため、大きさと重さがかなり変化していきます。筆者自身が愛用しているNikon製品で比較すると、下のような違いが出てきます。

一眼レフ フルサイズ機 約765 ~ 1405 g
一眼レフ APS-C機 約415 ~ 860 g
フルサイズ ミラーレス 約 675 g

この表の重さはメモリーカードやバッテリーの重さを抜いた本体のみの重さなので、ここからレンズやストロボなど必要なものが装着されていきます。

そしてレンズ群はというと、これが特に曲者で何枚ものガラスが入っているため、相当な重量になります。

こちらもNikonのレンズを中心に調べてみましょう。一般的には50mm/F1.8のレンズや35mm/F1.8の短焦点レンズが一番小さなレンズになることが多いです。それらを参考に同じような表を作ってみると

一眼レフ フルサイズ35mmレンズ 約305 g
一眼レフ APS-C35mmレンズ 約200 g
フルサイズ ミラーレス35mmレンズ 約370 g

やはりAPS-Cの35mm/F1.8が一番小さいようですね。それにしてもフルサイズの一眼レフは相当な重量になります。ミラーレスもレンズが大きかったりするので、実はそこまで軽くなるわけではありません。

APS-Cの小さな筐体ですと415gのため、そこにいちばん小さな200gのレンズを着けただけの構成ですと、バッテリーを含めても約700g以内に納まりそうです。

700gであれば長財布くらいの重さのような気がします。しかし、これはいちばん安いカメラ&短焦点レンズなのでズームもできないですし、連写も上手くできません。絶対に途中で買い替えたくなるはずです。

そうなってくると、フルサイズで少しでも軽いミラーレスの標準ズーム(NIKKOR Z 24-70 f/2.8 S)としてみましょう。レンズのみで約805gになるそうです。合計すると約1480gと1.5kgになるようです…センサーサイズが違うだけで相当重い。。

②重いカメラだと筋力の差でブレが生じやすい

上のように約1.5kgのカメラを使って撮影するとなると、構えただけで腕が震えてきたりします。これはどんな人でも防ぎようがありません。しかし、筋力があるのとないのでは、ブレを意識的に抑えることができるため、シャッタースピードをゆっくりしやすくなります。

最近のカメラやレンズは手振れ補正がついている製品が多いので、昔ほど手振れを気にしなくてもいいんじゃない?って人も中にはいます。実際筆者自身も手振れ補正の恩恵を受けていますし、頼っている部分も多々あります。

しかし、手振れ補正というのはあくまで補助的な使い方のため、画質に影響を及ぼすこともあるため、ここぞというときに機能をoffする写真家もいるくらいです。そんなときに最後に頼りになるのが自分の筋力。

カメラを構える時はなるべく脱力した状態を意識した方が良いと言われていますが、それも筋肉に無駄な力が入っていれば、微小なブレを生じさせるため、それらを防ぐために脱力した状態を推奨していることが多いです。

しかし、いくら脱力した状態を意識していても、自身が支えられる重量の限界に近い重さとそうでない重さとでは、脱力した状態を作るのに必要最低限な力の入れ具合が異なってきます。

極端な例ですが、10kgの重さを支えられる人が2kgの撮影機材を支えるのと、20kgの重さを支えられる人が2kgの撮影機材を支えるのでは、20%の力を出さなければならない状態と10%の力を出さなければいけない状態の違いがでてくるため、脱力した状態を作りやすいのは断然後者になります。

筋トレをしていれば望遠レンズを用いたときでもシャッタースピードを意識的に遅くすることが可能になる…かもしれません。

③筋力があると機材の搬入や移動が楽になる

これはもう言わずもがなでしょう。スナップは別として、何か撮影をするときはカメラやレンズが1つだけという人も少ないでしょうし、複数台のカメラを持ち運んだり、ストロボや三脚など周辺の機材なども数多く必要になる状況が出てきます。

そうすると荷物の総重量が5kgや10kgなどになる場合もあります。ライティングなどを凝った撮影にしたい場合は特にその必要機材の量が増える傾向にあります。

スタジオでの撮影であれば、車に荷物を積むとき以外は疲れないかもしれませんが、何かのイベントやブライダルフォトなど複数台のカメラやレンズを必要としていて膨大な量の撮影枚数を要する状況では、カメラを2台以上持ったまま移動することも多々あります。

そうなってくると疲れが出てきたときに上手くカメラのブレを抑えられなかったり、シャッターチャンスを逃してしまう可能性だって出てきます。

まぁ極端な例ばかりでしたが、仕事でカメラを扱わなくとも、写真撮影を趣味で続けていれば友人や知り合いなどから何かのイベント時など撮影を依頼されることも出てきます。そうすると自分自身の技術的な未熟さよりも撮影に必要な体力がないことを痛感する人が多いように感じたため、このような記事をまとめてみました。

筋トレは面倒くさいしできないって人は、いつものスナップも大きめのレンズを使用したりして、大きいレンズを長時間持ち歩くことなどになれるところからスタートしてみてはいかがですか?

多くのカメラマンさんは別に筋トレなどしていないと思いますが、腕の筋肉が発達している人が多くいます。それは毎日、重たく大きなカメラやレンズを使用しているから自然とついたのでしょう。

写真撮影は一見文化部的な要素が多くみえますが、スポーツのようにフィジカル要素が実は重要なのを知っておくだけでも、カメラとの向き合い方が変わってくるでしょう。

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